COLUMNこれから店舗を開業される方へ
立地条件
たとえ駅前で通行者が多くても、その場所に合った、お客様の需要がある場所でお店を出さなければ、集客は見込めずいい立地とは言えません。
時間帯別、曜日別で動向を確認する事はもちろん、その業態が受け入れられる立地であるかどうかをしっかりと検討する必要があります。
利用できる設備がどれだけ残されているか(居抜き物件の場合)
・空調換気設備
エアコンや換気扇等、機器が比較的新しければ、
そのまま使用する事で初期費用は抑えられますが、
古い機器を使用すると、かえってメンテナンス費がかかったり、
入れ替え時に余計な時間や費用がかかる事があるので、お勧めしません。
年数と機器の使用状況をみて判断する必要があります。
・給排水設備
シンクやトイレ等、水回りの位置を極力既存の位置から離さない、
もしくは、一カ所に集約する事で、設備工事費用が抑えられます。
・照明器具
照明器具をそのまま使用できれば、初期費用は抑えられますが、
イメージ通りの照明計画が出来なくなる恐れもあります。
ベース照明は既存を利用し、演出照明を部分的に足す等、
お店の雰囲気を損なわないよう計画すると良いでしょう。
現在はLED器具の価格もだいぶ下がってきています。
ランニングコストやメンテナンスの事も考え、
トータルでメリットデメリットを考える事が大事です。
・厨房区画
飲食店の場合、厨房器具が残されている事はごくまれですが、
厨房区画をいじらずに平面計画が出来ると、費用的なメリットは大きいです。
防水区画の形成には多くの費用がかかり、工期も余分にかかります。
弊社では必要最低限の使用機器をヒアリングし、無駄のない、
かつ費用を極力抑えられる様レイアウトからご提案致します。
不動産業者との確認
・インフラ整備
費用負担の境界線をしっかりと確認しておく必要があります。
ガスや、電気、水道の容量が足りない場合、引き込みやメーターの取替えは
大家さん側で負担してもらえるのか。
また、費用負担してもらえる際には、こちらの要望(容量や工期等)をどこまで
きいてもらえるのか、といった交渉が必要になります。
・現状回復
退去時には、借りる前の状態に戻す事が前提ですが、
場合によってはその必要がない事があります。
入居時に前のテナントの区画や仕上げがそのまま残されている事があり、
使用できるものはそのまま使用する代わり、
自分が退去する際もそのままで構わない、
という契約方法もあります。
建物全体の共用部分をどこまで改装しても良いか等、
後々のトラブル回避の為、事前にしっかりと契約内容を確認する必要があります。
・家賃発生のタイミング
契約と同時に家賃発生するケース、工事着工日から発生するケース、
中には工事期間中の家賃を免除頂けるケースもあります。
利益が発生しない期間の家賃負担は大きいです。
事前に確認及び交渉される事をお勧めします。